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「なにやってんだか」という日常生活や映画の感想などを書いてます。


by km_achin

それでも恋するバルセロナ

それでも恋するバルセロナ_e0021004_23104628.jpgもう、そろそろ上映が終了しそうな「それでも恋するバルセロナ」の鑑賞をしてきました。

バルセロナを舞台に、3人の魅力的な女性がそれぞれ恋に落ちるのかと勝手に想像していたのですが、私の想像を超えた「想定外」の恋がありました。
いかにも胡散臭い(容貌の)画家の仰天のナンパゼリフに、「ふざけんな!」と思うのですが、クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)はまんざらでもない様子。有名な画家という肩書きがあるからこそ興味を抱くのでしょうが、どこの馬の骨ともわからない男に同じ言葉を言われたら、飛び蹴りものです。近頃、日本で起こっている男女間のいざこざの事件、もとをただせば出会い系で知り合ったということも見聞きします。簡単に相手を信じすぎじゃないの~?と思うこともしばしば。そんなことが頭をめぐって、「クリスティーナ、危ないよ」と助言したくなります。

正直、クリスティーナとアントニオがいちゃいちゃしていても私には退屈で、睡魔との闘いでした。写真が趣味といっても、それほど才能があるようには思えないし・・・。
それがマリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が登場してくるあたりから、内容が引き締まって、俄然興味が沸いてきました。衝撃的なことも明らかになり、目が離せません!

ヴィッキー(レベッカ・ホール)の恋に落ちたものの自分からは言い出せないけど、相手が望むならその腕に飛び込んでもやぶさかではない・・・という前向きなんだか後ろ向きなんだか、という態度も楽しめます。そんな隙だらけの心にグッと踏み込んでくるアントニオ。まぁ、よくぞこんなにスラスラと愛のセリフが出てくるわねぇ。心揺らいでいる女子だったらイチコロよぉ。彼こそ、恋愛体質、恋愛ハンター。その都度、誠実であろうという気持ちは垣間見えるものの、あの恋愛体質は一生治らないでしょうね。

マリアの狂気を感じさせる迫力は見ものです。スペイン語でまくしたてて、鬼気迫るものがあります。さすがアカデミー賞助演女優賞をとる素晴らしい演技力です。

ナレーションがしつこく入り、そんなの演技で伝えなよ、と思うことが何度もありました。ナレーションばかり聞いていると、英語の教科書を音読されているような気分に・・・。

評価は分かれるでしょうが、私はこの映画、楽しめました。
by km_achin | 2009-07-21 23:39 | 映画・新作