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「なにやってんだか」という日常生活や映画の感想などを書いてます。


by km_achin

博士の愛した数式

博士の愛した数式_e0021004_11454745.jpgいまだかつて寺尾聰さんの笑顔をみただけで、こんなにうれしい気持ちになったことなどあったろうか。

記憶が80分で消えてしまうため、家政婦の杏子(深津絵里)は毎日自己紹介をするですが、だんだん博士(寺尾聰)の笑顔が増えていくんですよ。そのたびに「よかったー」と胸をなでおろしたりして。

ルート(吉岡秀隆)が数学の先生になり、博士の思い出話を交えながら数学について生徒に語ります。吉岡くんは役者として大好きなのですが、今回はあまり彼のよさは生かされていなかったような・・・。子役の齋藤隆成くんとそっくりなのはスゴイ!と思いましたが。
博士のたんたんと数学を語る声のよさにうっとりした後に、吉岡くんのヒョロヒョロ~とした声に切り替わると、ガクッときちゃって・・・。

まるで数学の授業を受けているようで、自然数だの素数だの階乗だのと、習ったはずなのに記憶のかなたに行っちゃったような言葉が出てきて、頭が大混乱です。でも、博士にあんなに優しく数学、いや算数を教えてもらったら、天才になれそう。ルートがうらやましいですよ。

この映画を観るに当たってロケ地がどこであるかとは、なーんにも知らなかったのですが、見覚えのある風景が・・・。エンドロールを観ていたら、やっぱり私の出身地がちょろっと出ていました。どことは言わないですが・・・。

タイガースファンの3人という設定にも親近感がわきました。子ども達もタイガースのユニフォームを着ていてかわい~い。

お約束どおり、今回の映画でも、ちょっと泣いちゃいました。博士の「子供の『ただいま~』って声はいいねぇ」とか「早く帰らなきゃ、ぺんぺん草なんて摘んでる場合じゃない」という言葉は、子供に対する愛情がぎっしりつまっていて、なんてことのない言葉なのに、とってもよかったです。
by km_achin | 2006-01-23 14:31 | 映画・新作