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「なにやってんだか」という日常生活や映画の感想などを書いてます。


by km_achin

誰が電気自動車を殺したか?

誰が電気自動車を殺したか? _e0021004_231250100.jpg<概要>
過去、大きな注目を集めた電気自動車。カリフォルニア州は、1996年から電気自動車の導入政策を始めたのだが、ある時期から電気自動車が街、市場から消えてしまった。果たして誰かの陰謀なのか?
1990年、カリフォルニア州California Air Resources BoardのZEV規制(Zero-Emission Vehicle regulations)を受けて、GMは電気自動車EV1 650台を一般向けにリース販売を行ったが・・・
(Wikipediaより)
(2006年 アメリカ)

WOWOWにて鑑賞。
興味深いドキュメンタリーです。
日本ではメーカーも電気自動車の開発に力を入れているところもあり、消費者も電気自動車を待ちわびているのではないかと思います。でも、アメリカの自動車メーカーは違うんですね。

GMは電気自動車を作ったのに、3年のリース契約しかさせず(しかも嫌々)、3年経ったら回収してスクラップにしたんです。ユーザーは手放したくないと思っていたのに。
電気自動車はとても人気が高く、需要があるのにもかかわらず、セレブにしかリースしないとか、身上調査をしなきゃだめとか、おかしなことばかり。GMのEV1という電気自動車のユーザーのメル・ギブソンは「職業や経歴のほかに、あざの位置まで聞かれたよ。」とインタビューに答えています。

環境に優しくて、整備も楽な電気自動車の開発を辞めてしまったのは、石油会社や政府などが大いに関係していそうですね。この映画を観ると、アメリカってすごいことをするな、とダークな部分にびっくりです。あこぎなやり方がまるで映画みたいです。・・・映画なんだけど。
今年はGMの破綻もありましたが、数年前に作られたこの映画の内容も関係しているんでしょうか。

レーガン大統領は官邸の屋根からソーラーパネルを撤去しただの、クリントン大統領がハイブリッドカーの開発に10億ドルの税金を投入したのにブッシュ大統領に代わったら計画が宙に浮いただの、私が知らなかった事実が続々と出てきました。大統領が石油会社と近い関係にあるか遠い関係にあるかで政策がコロコロ変わります。

驚きの連続ですが、日本ではこんなダークな差し金がなければよいなぁと思います。
by km_achin | 2009-06-30 00:09 | 映画・旧作